相続税

【2026年版】香典・お布施の金額相場と書き方完全ガイド|一覧表・封筒・マナーまとめ

監修

中村亨

日本クレアス税理士法人 代表 税理士 公認会計士

香典・お布施は、葬儀や法要で「金額はいくら包めばいい?」「封筒の書き方は?」と悩む方が多い場面です。

本記事では、香典の金額相場一覧表・お布施の金額相場一覧表を中心に、封筒の書き方・渡し方のマナー・宗派別の違いまでを網羅的に解説します。

早見表形式でまとめていますので、ぜひ保存してご活用ください。

香典の金額相場【一覧表・早見表】

香典の金額は、故人との関係性・自分の年齢・地域の慣習によって異なります。以下の早見表を参考にしてください。

香典金額の相場一覧表(関係別)

故人との関係 20〜30代 40〜50代 60代以上
親(父・母) 3万〜5万円 5万〜10万円 10万円以上
祖父母 1万〜3万円 3万〜5万円 5万円以上
兄弟・姉妹 3万〜5万円 5万円 5万〜10万円
おじ・おば 1万円 1万〜3万円 3万〜5万円
いとこ・その他親族 5,000〜1万円 1万円 1万〜3万円
友人・知人 5,000〜1万円 5,000〜1万円 1万円
職場の同僚・上司 3,000〜5,000円 5,000〜1万円 1万円
近所の方 3,000〜5,000円 3,000〜5,000円 5,000〜1万円

※上記はあくまで目安です。地域の慣習や家族の方針に合わせて調整してください。

香典でのNG金額(避けるべき金額)

金額 理由
2万円・2,000円 「偶数=割り切れる」→縁が切れる意味合いがある
4万円・4,000円 「四」=死を連想させる
9万円・9,000円 「九」=苦を連想させる

香典袋(不祝儀袋)の書き方

香典袋の表書きは宗教・宗派によって異なります。

宗教・宗派 表書き
仏教(共通) 御霊前(四十九日前)/御仏前(四十九日後)
浄土真宗 御仏前(霊の概念がないため「御霊前」は使わない)
神道 御玉串料/御榊料
キリスト教(プロテスタント) 御花料
キリスト教(カトリック) 御花料/御ミサ料
宗教不問 御香典(どの宗教にも使える万能表書き)

香典の金額を書くときの注意点

  • 金額は旧字体の漢数字で記載する(例:壱万円、参千円)
  • 薄墨(うすずみ)を使うのがマナー(悲しみの涙で墨が薄れたことを表現)
  • 新札は避け、使い古したお札か折り目をつけたお札を使う
  • 中袋には「金額・住所・氏名」を記入する

お布施の金額相場【一覧表・早見表】

お布施は、読経・戒名・法要の種類によって相場が変わります。以下の早見表でご確認ください。

お布施の金額相場一覧表

種類 相場金額 備考
葬儀の読経 3万〜5万円 1回あたりの目安
初七日法要 1万〜3万円 葬儀当日に行う場合も
四十九日法要 3万〜5万円 最も重要な節目の法要
一周忌 3万〜5万円 規模により変動あり
三回忌以降 1万〜3万円 徐々に金額が下がる傾向
戒名料(信士・信女) 10万〜30万円 位号によって大きく異なる
戒名料(居士・大姉) 30万〜50万円 より高い位号
戒名料(院号) 50万〜100万円以上 最高位の位号
お車代 3,000〜1万円 距離・地域による
御膳料 5,000〜1万円 会食に出ない場合に渡す
式場使用料 3万〜10万円 会場の規模・設備による
心付け 1,000〜5,000円 葬儀スタッフへの感謝

お布施の書き方【読経・戒名】

お布施の封筒は、記載内容や書き方にマナーがあります。「表書き」「中袋」「裏面」それぞれの記載項目が異なります。

表書きの書き方

お布施の表書きは、「御布施」または「お布施」と「フルネーム」または「〇〇家」を縦書きで、丁寧に書きます。

表書きの書き方

中袋の書き方

中袋は、お布施のお金を入れる封筒です。表面に金額、裏面に住所・氏名を書きましょう。

表面には「金〇万円也」、裏面の左下に「郵便番号」「住所」「喪主のフルネーム」を縦書きで記載します。

中袋の書き方

裏面の書き方

お布施の封筒の裏面には、特に記載するものはありません。ただし、中袋がない場合は、左下に「金額」と「郵便番号」「住所」を縦書きで書きましょう。

お車代・御膳料・式場使用料・心付けの書き方

お車代・御膳料・式場使用料・心付けは、それぞれ別の封筒を用意します。表書きは封筒の中央部に「名目」と「フルネーム」を記載し、裏面は左下に「郵便番号」「住所」「金額」を縦書きで記載します。

お車代・御膳料の封筒

お布施を書く際の3つの注意点

注意点 詳細
①墨の色 お布施は濃い黒墨を使用。香典の薄墨はNG(お布施は感謝の気持ちを表すため)
②住所・金額も記載 中袋に金額と差出人の住所・名前を必ず記入する
③金額は旧字体漢数字 「壱・弐・参・伍・拾・萬」などを使用。アラビア数字は不可

旧字体漢数字対応表

通常 旧字体

宗教によって書き方が異なる

宗教・宗派 お布施の表書き
神道 御玉串料・御神前料・御祭祀料・御祈祷料・御礼
仏教(一般) 御布施・お布施・御回向・御経・御礼
浄土真宗 御布施・お布施(「回向料」「読経料」は使わない)
キリスト教(プロテスタント) 献花料・御花料・忌慰料
キリスト教(カトリック) 御花料・御霊前・御ミサ料

お布施の封筒を選ぶ際のポイント

種類 封筒の選び方
お布施 白無地の封筒か奉書紙を使用
お車代・御膳料・式場使用料 白い無地の封筒(お布施と別の封筒)
心付け 不祝儀袋やポチ袋でもOK

お布施の包み方とマナー

奉書紙の包み方

お布施を包むときは、奉書紙で丁寧に包むのが正式なマナーです。まず半紙で紙幣を「中包み」で包んだ後、奉書紙で包みます。

奉書紙の包み方

お札の入れ方

  • お布施:紙幣の表側(肖像画)を上にして入れる(慶事と同じ)
  • 香典:紙幣の裏側を上にして入れる(香典はお布施と逆)
  • お布施は新札・きれいなお札を使う(感謝の気持ちを表すため)
  • 香典は新札を避ける(不幸を予期していたように見える)

お布施を渡す際のマナー

マナー 詳細
渡すタイミング 読経が始まる前の控室で渡すのが理想。難しい場合は葬儀後でもOK
渡し方 直接手渡しはNG。切手盆(きってぼん)か袱紗(ふくさ)にのせて渡す
複数ある場合の重ね方 お布施→戒名→お車代→御膳代の順番で重ねる(お布施が一番上)

香典とお布施の違い【比較表】

項目 香典 お布施
渡す相手 遺族 僧侶・お坊さん
目的 お悔やみの気持ち・葬儀費用の援助 読経・供養への感謝
墨の色 薄墨(悲しみを表す) 濃い黒墨(感謝を表す)
お札の向き 裏側を上(新札は避ける) 表側を上(新札・きれいなお札)
相続税控除 対象外 葬式費用として控除可能

お布施は相続税の控除対象

お布施は、相続税の計算をするときに「葬式費用」として差し引くことができます。ただし、領収書やレシートなどの記録を残しておくことが必要です。

なお、初七日や四十九日で使ったお布施や、香典返しなどは相続税の控除対象にはなりません。

お布施は単なる出費ではなく、相続税の控除にもつながるものであるため、記録の管理を徹底しましょう。

まとめ:香典・お布施の金額と書き方のポイント

  • 香典の金額は故人との関係・自分の年齢で決める(一覧表参照)
  • 香典のNG金額は2・4・9のつく金額を避ける
  • 香典の表書きは宗教・宗派によって異なる(御霊前・御仏前・御花料など)
  • お布施の金額は読経3〜5万円・戒名10〜100万円以上が目安(一覧表参照)
  • お布施は濃い黒墨、香典は薄墨を使う
  • お布施は葬式費用として相続税の控除対象になる

葬儀に関する費用や相続税のことでお悩みの方は、税の専門家である税理士にご相談ください。日本クレアス税理士法人は、全国11拠点で相続税に関する幅広いサービスを提供しています。ぜひ一度ご相談ください。

監修

中村亨

日本クレアス税理士法人 代表
税理士
公認会計士

2002年8月に会計事務所として創業、2005年には税理士事務所を開業し、法人や個人のお客様の会計・税務の支援をする中で、「人事労務の問題を相談をしたい」「事業承継を検討している」といったお客様のニーズに応える形でサービスを拡大し続け、現在では社会保険労務士法人など複数の法人からなるグループ企業に成長してきました。お客様に必要なサービスをワンストップで提供できることが当社の強みです。

中村亨のプロフィールはこちら