2年ほど前から、メディアで都銀や地銀のリバースモーゲージの広告・宣伝を見る機会が増えました。担保不動産を自分の死後に売却して借入金を一括返済するという金融商品ですが、取扱い事例が急増しているようです。
リバースモーゲージローンとは?
ある50代のご夫婦の話です。持ち家を所有していますが、住宅ローンがまだ数百万円残っていました。
ご主人は大きな病気をしてしまい、この先予定通り働いて住宅ローンを返済できるのか、また老後資金はどうなるのか、いろいろと心配事も募ります。そんな時に、リバースモーゲージローンを利用することで、気持ちが楽になったと言います。 リバースモーゲージローンとは、55歳や60歳など一定年齢以上の人を対象にしており、自宅の土地・建物を銀行に担保として差入れることで、銀行が融資するというものです。 生きている間に返済する必要はありません。
ただし、自分が死んだあとにはその担保不動産を売却した代金で銀行に対して一括返済します。 ですから、銀行が住宅ローンの残った自宅をどのくらいに評価してくれるかにもよるのですが、場合によっては住宅ローンを返済できて、さらに生活費を借りられる可能性もあります。 自分の死後に相続人がおらず自宅を残す必要が無い方、またおひとり様の終活を考えるときにも、利用できる商品と言えそうです。
じっくり検討を
しかし他方で、上述した人以外には、あまり使い勝手がよさそうではありません。 現在では取り扱う金融機関が増えてきていますので、それぞれの商品の特徴やメリット・デメリットを情報収集することは出来ます。 金融商品ですから全くリスクが無いということはありませんので、本当に自分に必要なのかどうか、しっかり分析し活用したいものです。
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