24時間受付メール相談 電話

まずは
電話で相談

0120-55-4145

受付:9:00-18:30(平日/土曜)

LINEでの
ご相談はこちら

line

Button
ーコラムー
相続税
税理士監修記事

「家族信託」の基本と家族信託が使われる具体的なケース

公開日:2015.11.2 更新日:2023.09.05

家族信託とは

家族信託とは、信託法に基づき、財産の所有者が(委託者)、信頼できる人(受託者)に、資産等を預けて、その財産(信託財産)を管理・承継する制度です。

元気なうちから資産の運用・処分方針等を決定した上で、信託契約において信頼できる親族等を受託者として資産を預けることで、成年後見制度ではできない資産運用(不動産の買い替え、株式・投資信託等の記入商品の購入等)を実現することができます。

目次

1.家族信託のしくみ
2.家族信託はどのような時に使う?
3.最近になり注目される家族信託

1.家族信託のしくみ

まず、「委託者」である父や祖父等と「受託者」である子や孫等が書面で信託契約を締結します。

親や祖父母が信頼できる子や孫に自身の財産(不動産や現金預金等)を預けて、その財産の管理や処分を任せます。なお、その財産から出た利益は親のものとなります。

この場合、親や祖父母が委託者(財産管理を委託する人)、子や孫が受託者(財産管理を受託する人)となります。さらに、受益者(財産管理による利益を受ける人)は親や祖父母にあたります。

管理運営を受託者である子や孫が行い、税法上の所有者は受益者である親や祖父母にあります。従って、不動産等については名義を変更するものの、贈与とは異なり、親の財産である、ということになります。

2.家族信託はどのような時に使う?

家族信託が使われるのは、主に以下のようなケースが多いようです。

  • 親の認知症や病気に備え、預金や不動産を正式に子供名義で預かり、管理運用を代行する場合
  • 同族会社などで、経営者の交代に備え、管理を任せたい等の場合
  • 2次相続発生以降の代々にわたる資産承継(経営権承継)の順序を指定したい場合
  • 不動産が遺産の大部分を占めるようなとき等に、不動産を信託財産とする信託を設定し、受益権を共有化したい場合
  • 遺産の中から毎月 “定額給付”にしたり、子が成人した時にまとまった給付をしたりと受取方法を指定したい場合

3.最近になり注目される家族信託

従来は「信託」というと、信託銀行にお金を預けるというイメージがあり、一般の人が信託契約を結ぶという概念はありませんでした。

しかし平成19年の信託業務の改正法施行により営利目的としての信託以外に民事信託についても法的な整備がされました。信託契約を家族間で結ぶことで、信託銀行の代わりに子どもに資産を託すと考えればわかりますね。

この家族信託は、相続を円満に進めるための手法の一つとして注目されています。 もちろん信託が万能というわけではなく、注意点もあります。家族信託によって選択股が一つ増えたと考え、比較、検討すると良いかもしれません。  

関連記事:親が認知症になってしまったら?成年後見と家族信託から考える生前対策

【お役立ちコンテンツ】

税務署で相続税に関する相談が可能、税理士との違いは?

相続相談はどこにするべき?専門家(税理士、司法書士、弁護士)の強み

 

【クレアスの相続税サービス】

相続税 生前対策コース

相続税申告・相続手続コース

税務調査対応コース

 

相続税の申告が必要なのはどんな人?
遺産相続の期限はいつまで?相続手続きの流れについて解説 相続税はいくらからかかるのか?節税対策の必要性と金額の計算方法
特別縁故者とは?相続をするには?申立の方法を解説
みなし相続財産とは?具体例と相続のポイント
相続手続きに必要な戸籍の種類
遺言書と法定相続分はどちらが優先される?
相続の方法を検討する「熟慮期間」の計算と伸長方法
養子縁組(普通養子・特別養子の2種類)の相続における注意点
相続税額の2割加算とは?孫に注意【具体例と計算方法】
遺贈の放棄は可能?包括遺贈と特定遺贈について
代襲相続人とは?代襲相続と再代襲相続のケース別具体例
みなし贈与とは?贈与税が発生するケース
相続人になれないことがある?~相続欠格・相続廃除について
相続人の範囲と法定相続分について
基礎控除や配偶者控除、法定相続分を考慮した相続税の計算方法
限定承認とは?手続き内容と、メリット・デメリット
相続手続きは「相続関係説明図」から始まる
相続を「したことにされる」!?~法定単純承認とは
複数の相続資格があるとき、相続分はどうなる?
家族信託と信託銀行について
もめないために事前にできる相続・節税の対策は?
相続人に未成年者がいる方は必見。「未成年者控除」のポイント
配偶者控除の基本
「家族信託」の基本と家族信託が使われる具体的なケース
相続税額早見表【保存版】課税額・家族構成別
法定相続人とは?法定相続人の範囲・順位・相続分を解説
要点をチェック!遺産相続の基本~「相続分」について
我が家はいくら?早見表ですぐわかる 相続税額早見表【保存版】
節税対策として効果的?養子縁組について

【相続税申告・相続手続コース】のご説明はこちら

日本クレアス税理士法人 相続サポート

このコラムは「日本クレアス税理士法人」が公開しております。

東京本社
〒100-6033東京都千代田区霞が関3丁目2番5号 霞が関ビルディング33階
電話:03-3593-3243(個別相談予約窓口)
FAX:03-3593-3246

※コラムの情報は公開時のものです。最新の情報は個別相談でお問合せください